K-POP 新感覚のメディア
金 成〓/著 岩波書店/発行
K-POPについて知りたかったら、先ずはこの本がおすすめ。K-POPとは何か、その歴史、音楽的な背景と特徴、iTunesやYouTubeを活用したメディア戦略と陰の部分など、コンパクトにわかりやすく解説されていて、K-POPの全体像がつかめます。
ユリイカ 2018年11月号
特集:K-POPスタディーズ 青土社/発行
一冊まるごとK-POPの特集号。「K-POP 新感覚のメディア」を各論で深く追求したような内容になっています。特にBTSを中心に、ヒップホップの影響など音楽的な側面からの分析はなかなか貴重です。
近年注目が高まっている韓国映画について特集した2020年5月号(特集:韓国映画の最前線)も充実した内容です。
KARA、少女時代に見る「韓国の強さ」
朴 玄/著 講談社/発行
10年前に出版された本ですが、アイドルを育成する韓国独特のシステムなど、今読んでも興味深い内容があります。客観的な解説書ではなく、日本で生活する韓国人の著者が、日本人と韓国人の価値観の違いなどを実感的に語っていて読みやすい本です。
文化系のためのヒップホップ入門 3
長谷川 町蔵ほか/著 アルテスパブリッシング/発行
K-POPはヒップホップの影響が強く、どのグループにも大抵ラップ担当のメンバーがいます。この本は、気鋭のライターとアメリカ文学者が対談形式でヒップホップの現在を紹介するシリーズの3冊目。トランプ政権誕生前後から始まり、BTSのアメリカでのブレイクについても語っています。
YouTube革命
ロバート・キンセル/著 文藝春秋/発行
YouTubeの登場は世界を大きく変えました。YouTubeがなければ、K-POPがこれほど世界に人気が拡散することもなかったでしょう。YouTube社の副社長が新しい時代のメディア戦略について語ったこの本では、BTSの前に米国ビルボードで大ヒットしたPSYの「江南スタイル」にもふれています。
韓国語単語集
宍戸 奈美/著 KADOKAWA/発行
日本語とも英語とも違う、韓国語独特の言葉の響きもK-POPの魅力の一つ。この本は、基本単語から辞書には載っていない俗語や略語、新語までを取り上げていて、韓国旅行だけでなくK-POPの視聴にも役立つと思います。
知りたくなる韓国
新城 道彦ほか/著 有斐閣/発行
韓国の歴史、政治・経済から社会・文化、教育まで幅広く解説していて、韓国の現在についてひととおり理解することができる本です。巻末に、韓国をより深く理解するのに役立つ映画と小説のリストがあるのがユニーク。
緑と赤
深沢 潮/著 実業之日本社/発行
小説からも1冊紹介します。在日韓国人の大学生・知英は、初めて手にしたパスポートの色を見て、改めて自分の国籍を意識する。自分の居場所はどこなのか、周囲と分かり合えないのはなぜか。K‐POP好きの友人・梓、韓国人留学生のジュンミン、ヘイトスピーチに憤り抗議活動に目覚める良美、日本に帰化したものの韓国への留学を選ぶ龍平。日本と韓国、ふたつの国の間で揺れる男女を描いた、連作短編集です。
モータウン・ミュージック
ネルソン・ジョージ/著 早川書房/発行
K-POPのスター育成システムのことを知ったとき、個人的に連想したのがシュープリームスやテンプテーションズなどのスターを輩出し、1960年代のアメリカを席捲したヒット製造工場モータウンのことでした。この本は、一時代を築いたモータウンレコードの栄枯盛衰を描いた名著。読んだらK-POPとの共通点が見つかるかも知れません。
おつきさまこんばんは
林 明子/さく 福音館書店/発行
長男が1歳になるころ、せがまれて毎日10回以上読みました。最後のページまでいくとすかさず「もっかい! (もう一回)」と言われまさにエンドレスでした。すごい本です。
でんしゃくるかな?
きくち ちき/著 福音館書店/発行
動物、電車、ばいばいと、子どもの好きな要素がいっぱいで、2歳のころはまりました。3歳で再び見せたところ、また新たな発見もあり楽しんでいました。
このパンなにパン?
ふじもと のりこ/作・絵 鈴木出版/発行
パンパン、このパン、なんのパン?のリズムが楽しく、どのパンもとてもおいしそうで、2、3歳のころ喜びました。図書館に返すと子どもに「返しちゃだめー」と怒られる本でした。
しょうぼうしのくまさん
フィービ・ウォージントン/さく・え,オリバー・ウィリアムス/さく・え,こみや ゆう/やく 福音館書店/発行
くまさんシリーズの本は何冊か出ていますが、どれもくまさんが朝起きてから夜寝るまでの一日がゆったりと描かれています。3歳の次男が楽しんでいる横で、8歳の長男が「今回のクマはこんなベットか~」と眺めていました。
ぶーちゃんとおにいちゃん
島田 ゆか/著 白泉社/発行
「バムとケロ」「ガラコ」シリーズともども、3~6歳ごろとても喜んで読みました。長男は「おにいちゃん」に、次男は「ぶーちゃん」にとても感情移入して読んでいます。
ないしょのおともだち
ビバリー・ドノフリオ/文,バーバラ・マクリントック/絵,福本 友美子/訳 ほるぷ出版/発行
3歳くらいから長いあいだよく読みました。細かいところまで描きこまれた絵と、温かいおはなしを、子どもたちがとても気に入っていました。
ちいさなろば
ルース・エインズワース/作,石井 桃子/訳,酒井 信義/画 福音館書店/発行
長男8歳、次男3歳のときに二人が同時に「もう1回!」と言った本です。年齢差がある二人が同時に喜ぶ貴重な本でした。しみじみ良いお話です。クリスマスの時期におすすめです。
からすのおかしやさん
かこ さとし/作・絵 偕成社/発行
次男が3歳のとき毎晩のように読まされました。そのうち一人でも絵をみて忠実に文を読み上げるようになった次男。え? もう字が読めるの?! と驚きましたが、おはなしを覚えてしまったようです。『からすのパンやさん』のその後のおはなしです。
マイク・マリガンとスチーム・ショベル
バージニア・リー・バートン/ぶん・え,いしい ももこ/やく 福音館書店/発行
3~7歳くらいまで、寝る前に「読んで」としばしば持ってくる絵本でした。長いお話なので読み手は大変ですが、子どもたちはとても気に入っていました。少なくとも 300回は読んだと思います!私自身も子どものころに読んで、地下の四隅がきっちり掘られていく様子が爽快だったのを覚えています。
ウェン王子とトラ
チェン ジャンホン/作・絵,平岡 敦/訳 徳間書店/発行
こちらも長男8歳、次男3歳のときに二人が同時に「もう1回!」と言った本でした。長男は感動的なおはなしに、次男は力強い絵に、それぞれ惹き込まれていたようでした。
チム・ラビットのぼうけん
アリソン・アトリー/作,石井 桃子/訳,中川 宗弥/画 童心社/発行
長男は6歳のころ「チム・ラビット読んで!」が寝る前の口ぐせでした。物語を耳で聞いて楽しんでいました。シリーズで『チム・ラビットのおともだち』もあります。
「泉鏡花 読みほぐし」より『眉かくしの霊』
泉 鏡花/原作,大伴 茫人/加工 梧桐書院/発行
木曽路の宿の湯殿に現れた美しい女性にまつわる悲劇が、夢と現のはざまを行き来しつつ幻想的に語られます。亡くなったお艶の霊の「似合いますか。」のせりふが恐ろしくも哀しい風情を漂わせる佳品です。夜独特の流麗な文体が鏡花作品の持ち味ですが、それ故に難解とも言われています。こちらは、原文の良さを残しつつも読みほぐされていて鏡花ビギナーにはおススメの一編です。作品のとりこになった方は、ぜひ原文でもご一読下さい。
「家が呼ぶ」より『くだんのはは』(小松左京著)
朝宮 運河/編,若竹 七海/[ほか著] 筑摩書房/発行
戦時中、焼け出された少年の私は、婦人と少女が暮らす芦屋の屋敷に一人身を寄せます。夜な夜な聞こえる顔も見せない少女の泣き声、女中の持つ洗面器の中の血だらけの包帯など陰鬱な雰囲気の中物語は進み、やがて私が知った少女の正体とは…。芦谷界隈で実際にあった噂を取り入れた凄みのある短編です。
「くじ」
シャーリイ・ジャクスン/著,深町 眞理子/訳 早川書房/発行
村人全員が参加する、広場で行われる毎年恒例のくじ引き。なぜくじ引きを行うのか。くじが当たってしまったらどうなるのか。なんの説明のなく物語は進みます。そしてくじが当たった一人に村人達が行い仕打ちとは。心霊物ではありませんが、平凡な日常に起こる恐怖と人の持つ残酷性をあぶり出す作品です。
牛の文化史
フロリアン・ヴェルナー/著 臼井 隆一郎/訳 東洋書林/発行
世界の美しい本
海野 弘/解説・監修 パイインターナショナル/発行
世界で最も美しい12の写本
クリストファー・デ・ハーメル/著 加藤 磨珠枝/訳
松田 和也/訳 青土社/発行
世界で最も美しい装飾写本
田中 久美子/著 エムディエヌコーポレーション/発行
つぶらな瞳、カラフルな体色、かわいい吸盤に長い脚。カエルのキュートな姿は見ているだけで癒されます。日本に生息する48種のカエルたちや、世界の珍しいカエルの図鑑を紹介します。なお、カエルは次々と新種が発見されています。令和2年9月にも八重山諸島で発見された2種が新種と判明したニュースがありました。本によって紹介されている日本のカエルの種類の数が違うのはそのためです。ご了承ください。
日本のカエル48偏愛図鑑―東大生・さこの君のフィールドノート
迫野 貴大/著 河出書房新社/発行
この表紙のカエル、写真ではなく著者によるイラストです。ニホンアマガエル、ウシガエル、カジカガエル…。日本のカエル全種類を見るために全国を旅した東大生の著者の愛溢れるカエル図鑑です。
見つけて検索!日本のカエルフィールドガイド
カエル探偵団/編 文一総合出版/発行
カエルはとても身近な生き物ですが、実際に見つけようとするとどうやって探したらよいかわからない人も多いと思います。この本には、どこを探したらよいかや、いつ探すかがわかるカエル探しカレンダーがついています。見つけた場所とからだの特徴から、カエルの種類を検索できる図鑑も充実。さあ、カエル探しに出かけましょう!
日本のカエル +サンショウウオ類 増補改訂
奥山 風太郎/解説 松橋 利光/写真 山と溪谷社/発行
日本で見られるカエル46種類を紹介したハンディ図鑑。カエルを一匹一匹背景なしで撮影しているのでとても写真が見やすいです。「「日本のカエルのできかた」「食べられるカエル」などコラムも満載。
カエル・サンショウウオ・イモリのオタマジャクシハンドブック
松井 正文/解説 関 慎太郎/写真 文一総合出版/発行
オタマジャクシは両生類の子ども時代の名前です。この本では、日本に生息する35種4亜種のカエルと、22種のサンショウウオ・イモリを紹介しています。かわいい赤ちゃんたちの写真に癒されます。つかまえ方や、オタマジャクシの体のしくみなども解説。
世界のキレイでかわいいカエル
PIE BOOKS/編著 アマナイメージズ/写真 大渕 希郷/監修 パイインターナショナル/発行
キレイなカエル、隠れるカエル、集うカエル、ふくらむカエルなど、テーマごとに世界のカエルたちのキュートな姿集めた写真集です。充実の160点収録。
はではでカエル
クリス・アーリー/[著] 北村 雄一/訳 化学同人/発行
ガラスみたいにお腹の中が見えて血管も骨も内臓もスケスケな「ガラスガエル」、カラフルな「ヤドクガエル」の仲間たちなど、世界各国のカエルたち54種を大迫力の写真で紹介します。
Croak!―世界の不思議なカエル
黒川 宇吉/著 海老沼 剛/監修 実業之日本社/発行
きれいなカエル、おもしろいカエル、カッコいいカエルなど、一種一種が個性的なカエルたちを擬人化し、かわいくてシュールなイラストとともに紹介します。
日本カエル探検記―減っているってほんと!?
関 慎太郎/写真・文 少年写真新聞社/発行
カエルの写真を撮り続けてきた自然写真家の関慎太郎さんが感じたカエルの減少。日本列島にすむカエル全48種のすみかを訪れて観察し、原因を探っていきます。カエルたちの暮らしの様子がわかる、児童向け読み物です。
ずら〜りカエルならべてみると…
高岡 昌江/ぶん 松橋 利光/しゃしん アリス館/発行
日本のカエル43種を前足や後ろ足、後姿など、ずら〜りならべて紹介します。からだの色、おなかの模様、はなのあなもじっくり見ると一匹一匹みんな違います。小さな子どもから読めるカエルの写真図鑑の絵本です。
かえるくんどっちがどっち?
松橋 利光/著 アリス館/発行
関東に住んでいる「トウキョウダルマガエル」と関東以外に住んでいる「トノサマガエル」。似ているけれど、どっちがどっちか分かるかな? 「ニホンアマガエル」と「シュレーゲルアオガエル」など比べてみることでカエルの生態がわかる、楽しい写真絵本です。