WebOPACの図書館おすすめには、毎月の特設コーナーの図書、毎月広報そでがうらに掲載しているおすすめ図書、主要文学賞の受賞作、子ども向けの各種図書リストに掲載された図書などを、リストにして掲載しています。
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図書館員がテーマを決めておすすめの図書を紹介します。下記のテーマタイトルのリンクをクリックすると、該当のテーマに移動します。
過去の図書館員のおすすめ図書
出版社:徳間書店
田舎の国道沿いに建つ、店主が元プロレスラーで店内
にプロレスのリングがある「国道食堂」には、さまざまな人
たちが訪れます。夢を諦めた人、家族を殺された人、元広
告プランナーのドライバ−、落ちぶれた役者など...。元々
は何の繋がりもない人たちが、「国道食堂」とその店主を
媒介に繋がっていきます。
この本は、置き薬の営業マン・二方の物語を軸に、何人
もの人たちの短編で構成されています。「国道食堂」に偶
然立ち寄ったことがバタフライ効果となり、諦めた夢を取
り戻すラストに、気持ちよい読後感を覚える小説です。
出版社:実業之日本社
新卒で女性タクシードライバー(タクジョ)になった夏子は、女性のお客さんが安心してタクシーに乗れるようにとタクジョを志したのに、女性客に無賃乗車されたり、男性客から強盗未遂にあったり、苦労が絶えません。付き合った男性からは危ないからタクジョをやめてほしいと言われます。それでもドライバー仲間や家族に支えられ、信念をつらぬこうと奮闘する主人公の清々しい成長物語です。続編で「タクジョ!みんなのみち」もあります。
出版社:文藝春秋
春といえば…その言葉から浮かべるイメージは人それぞれに感じることでしょう。桜やお花見、あるいは行事や面白いイベントなど、寒い冬から暖かい季節に変わるため様々なものが連想されるのが春という季節ではないでしょうか。また、春は出会いや新生活が始まる季節であると同時に、卒業、別れ、旅立ちの季節でもあります。
生の哀歓をみごとに描く重松清。美しい四季と移りゆくひとの心をテーマにした短篇集「季節風」シリーズの春篇です。別れと出会いに胸震わせる、春の物語12篇を収録した小説で、それぞれの新しい門出に春風を感じて爽やかな気候と新しい生活への期待が大きな変化に立ち向かわせてくれるかもしません。
出版社:講談社
一人暮らしを始め、初めて料理にチャレンジする人も多いのではないでしょうか。この本をめくると「のっけるだけ、火も包丁も使わない」等、料理初心者には魅力的な言葉が目に止まります。難しそうなメニューも工程が少なく、短時間で調理できるものが並んでいるので、忙しい人の時短メニューにもおすすめです。この春、まずこの本をめくるところから始めてみては?
出版社:福音館書店
ケイゾウさんは幼稚園の庭に住むニワトリです。ずっとひとりだったのに4月からうさぎのみみこがやってきて、小屋が狭くなりまし
た。おまけに入園したばかりの子ども達の泣き声はうるさいし、エサは忘れられるしでいいことがありません。ところがある日、小屋の扉が開いて外に出ることができたのです。するとみみこも一緒に出てきて……。
幼稚園を舞台に、微妙な距離感のケイゾウさんとみみこのやりとりを中心に描かれた物語が10話入っている低学年向けのおはなしの本です。読んであげれば5歳くらいから楽しめます。
出版社:アリス館
とある小学校の1年1組の1日を、たくさんの写真と楽しいコメントで伝えています。授業や休み時間の様子、クラス全員分のふでばこから1か月の全給食メニューまで紹介されていて、これから入学する子たちに小学校の楽しいイメージがとてもよく伝わると思います。大人が読んでも懐かしくワクワクする1冊です。
出版社:講談社
紙ではなく、さまざまな木の葉っぱを切り抜いて作る「葉っぱ切り絵」をご存じですか?
葉っぱ切り絵アーティストのリトさんは、自身のADHDによる偏った集中力やこだわりを活かして、独学で制作を始めたそうです。
一枚の葉っぱから生み出される生き物たちのストーリーは、メルヘンな世界観で、どこかユーモラスで優しさも感じられます。その細密な図柄には驚くばかりで、かわいい作品の数々は、まるで魔法がかかったようです。忙しい日常の中に、ほっとできる癒しの時間を与えてくれる一冊です。
出版社:WAVE出版
著者は、仕事が多忙を極める39歳の時に、妻の病気による入退院と看病、そして自閉症の長男を含む3人の子どもの世話のため、毎日18時には退社する必要に迫られました。その後も、妻のうつ病や自殺未遂など、絶望を感じる苦しい時期を経験します。
しかし、知恵を絞って業務の効率化を極限まで高め、その後、東レの取締役・東レ経営研究所社長を経て、2010年には同研究所の特別顧問にまでなりました。
この本は、困難を乗り越えた著者が、運命を引き受けて幸せに働き生きるための極意がまとめられています。
出版社:平凡社
食卓を彩る小物の一つが「箸置き」です。箸を置くことしか役割がないので、今では少し忘れられてしまった存在ではないでしょうか。
この本では、著者が30年に渡って集めた箸置きと共に、その歴史や魅力を紹介します。箸置きの歴史は明治時代からと浅いですが、動植物の形を模したものなど、種類が豊富なことに驚かされます。動植物以外にも、三色団子や家、割り箸など、モチーフは多種多様で、食卓に出せば一気に華やぎ、食事が楽しくなりそうです。また、見た目が愛らしいので、棚に並べて置物にしても素敵です。しまい込んである箸置きを取り出して、普段使いしたくなるような一冊です。
出版社:日貿出版社
「ちぎり絵」は、絵の具で描かれた絵画とはひとあじ違った美しさ
がありますが、作るとなると「難しそう」「特別な材料が必要では」と考える人も多いと思います。しかし、身近にある折り紙とスティックのりで、簡単に作ることができます。
この本では、紙の性質やちぎり方などの作り方の基本から、簡単で可愛い図案や、紙の端切れを使ったアレンジまで、幅広く紹介しています。丸や四角にちぎって貼るだけで、いろいろなものが驚くほど可愛くなるので、初めての方やちょっと不器用な方にもおすすめです。
また、ちぎり絵を作ることが楽しくて大好きという、愛が溢れる著者のコラムも必見です。
出版社:福音館書店
あなぐまの女の子「フランシス」は、寝る時間になってベッドに入っても、ちっとも眠くなりません。歌をうたってもだめです。部屋にトラや大男がいるような気がするし、天井のひびから怖いものが出てきそうで、ますます眠れません。
ぬいぐるみに見張りを頼んだり、両親に何度も相談しに行く姿がかわいい、子どもの眠れない気持ちに優しく寄り添うお話です。4歳くらいから楽しめます。
出版社:福音館書店
えんどうまめばあさんとそらまめじいさんは働き者ですが、他にやりたいことが見つかると、すぐに始めないと気がすみません。
ある日も、お昼ごはん中に「えんどう豆のつるがのびてきたから」と棒を取りに行き、その途中で庭が草でぼうぼうになっているのを見て、草取りを始めます。するとその草をうさぎにあげたくなって...。
一つ気になると前のことを忘れて夢中になってしまう二人に、共感必至のユーモラスなお話です。4歳くらいから楽しめます。
出版社:福音館書店
新しい町に引っ越してきた「かなえ」。両親は片付けに忙しく、構ってもらえないでいると、「とん ことり」玄関の方で小さな音がして、すみれの花束が届きました。次の日にはたんぽぽ、その次の日には手紙が届きました。また「とん ことり」と音がした時、かなえは急いで追いかけて女の子を見つけ、とうとう二人は友達になりました。
出会いや別れの多いこの季節に読みたい、心温まるお話です。友達になる女の子は、登場前から3度描かれているので、探してみてください。4歳くらいから楽しめます。
出版社:福音館書店/発行
様々な模様の「まんまる」が、色々な動物に姿を変えます。その動物の中にヘビが登場します。また、布を使ったぬくもりあふれる動物たちがとても癒されます。クイズとしても楽しめます。読んであげれば0歳くらいから。
出版社:フレーベル館/発行
大のなかよしのへびくんととかげちゃんがでてくるおはなしです。登場する動物たちに愛嬌があり動きや言葉の掛け合いがとても楽しい絵本です。のびやかなイラストも魅力的です。読んであげれば3歳くらいから。
出版社:福音館書店/発行
道端などで突然へびと出会ってしまったら、多くの人はドキッとするかもしれません。この絵本は女の子が初めてヘビと出会う絵本ですが、ヘビを調査している人にヘビについて色々と教えてもらいます。ヘビの特性がよくわかり、読むと少しだけドキドキするかもしれません。読んであげれば5歳くらいから。
出版社:文化出版局/発行
「すてきな三にんぐみ」の作者トミー・ウンゲラーさんの絵本で、気の優しい人気者のへびクリクターとその飼い主ボドさんとの穏やかな生活をユーモアいっぱいに温かく描いています。読んであげれば5歳くらいから。
出版社:福音館書店/発行
主人公のゆうたに身に覚えのない三枚のはがきが届くのですが、実ははがきの送り主には共通点があって…。ちょっと不思議で面白い幼年童話です。自分で読むなら小学校低学年から。
出版社:袖ケ浦市立図書館/発行
ドキドキハラハラ、トショロのはじめての冒険が楽しめる絵本です。この絵本が誕生した背景には、2020年の新型コロナウイルス感染拡大防止による臨時休館があります。
出版社:童心社/発行
「よいしょ よいしょ」とひもをひっぱると、いろんなものがつながって出てくる紙芝居です。結末は何パターンか選べて、自分だけのラスト場面が作れる白紙の場面がついていたので、トショロが出てくるパターンを作ってみました!
出版社:集英社/発行
ヒマラヤ山系のささやき、東南アジアからインドのカオス、東アフリカの鼓動・・・。47ヵ国、2年にわたる旅を、絶妙な距離感をともなった清新な方法で描いた本です。
出版社:文藝春秋社/発行
暗闇のなか、氷床を歩き続け3ヵ月ぶりに太陽を見た時、人は何を思うのか。太陽が昇らない冬の北極を、一頭の犬とともに命懸けで体感した探検家が綴ったノンフィクションです。
出版社:KADOKAWA/発行
40歳目前、文芸誌の副編集長をしているわたしは、人生の不調が重なったとき、山歩きと出逢った。いくつもの偶然の巡り合いを経て、心は次第にほどけていく・・・。
出版社:光文社/発行(光文社新書)
大学で生物学を教える研究者(兼理系小説家)が手当たり次第に食べ物にまつわる実験をしてみた報告レポート。コーヒーを遠心分離してみたり、自転車バター製造機を作ってみたり、これぞ「大人の自由研究」という本です。
出版社:柏書房/発行
中世のシチュー、ルネサンスの健康食など、オリエント&ヨーロッパ世界に存在した8つの時代の歴史料理40品を歴史的文献から再現したレシピ本。当時の食文化や偉人の生活に思いを馳せながら料理にチャレンジしてみませんか?
出版社:宝島社/発行
1万2000冊の本が読み放題のブックホテル、泊まれる博物館、泊まれる天文台…。一晩中どっぷり趣味の世界に浸ってみませんか? さまざまな体験が楽しめるユニークなコンセプトのホテル・旅館を紹介するガイド本です。データ:2022年2月現在。
出版社:SBクリエイティブ/発行
「食べられる宝石」琥珀糖、色が変わるパンケーキなど、家庭で気軽に試せて、最終的には食べられる料理や実験を「どうしてそうなるのか」の解説付きで紹介している本。1分でなめらかアイスを作る方法は、1分で冷やし忘れたビールをキンキンに冷やすワザにも応用できます。
出版社:オーム社/発行
アリストテレス、ガリレオ、ニュートンなど、歴史上の科学者が「どのような実験を行い、どのようにして物事を発見したか」を追体験できる本。彼らの行った実験を手に入りやすい材料で再現できる実験方法を紹介します。
出版社:グラフィック社/発行
キラキラ光を反射する水晶や雲母、暗闇でブラックライトを当てると光る蛍光する鉱物。長い時間をかけて地球が作った姿に心奪われます。人工結晶の作り方や紫水晶から黄水晶を作る加熱実験、鉱物を使ったインテリアなどを紹介します。美しい写真とともに鉱物の魅力を知ることができる本です。
出版社:CCCメディアハウス/発行
私たちの身の回りには、想像以上に食べられる雑草が存在しています。わざわざ山奥まで出かけなくても山菜取りのような体験ができたり、プランターで育てなくてもハーブを摘むことができるのです。道端の草の生態、摘み方、食べ方を紹介します。雑草を美味しく食べてみませんか?
出版社:文一総合出版/発行
南方熊楠が研究したことで有名な変形菌。変形菌は、鉱物でも化石でもなく「生きている宝石」です。身近な公園などで探すのに便利な道具や観察方法を、代表的な変形菌130種類を美しいビジュアルとともに紹介します。
出版社:緑書房/発行
すべての鳥は恐竜の子孫。なぜそう言えるのでしょう? “現生恐竜”の代表、ニワトリの骨格標本を市販のフライドチキンから作成することで恐竜と鳥の共通点や、進化と骨の基礎知識を学んでみませんか?
出版社:坂本図書/発行
昨年亡くなった世界的な音楽家・坂本龍一は、非常な読書家としても知られていました。この本は、坂本龍一が憧れ、影響を受けた36人について、自らの思考を辿るように語っています。カバーする領域は音楽や芸術にとどまらず思想や経済にも及び、その多様さに驚かされます。同じ年に発売された自伝『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』と合わせて読むと、さらに楽しめるのではないかと思います。
出版社:大和出版/発行
チェコの映画について大学院で研究したというコラムニスト、チェコ好きさんのブログ「チェコ好きの日記」を愛読しています。(最近ブログがあまり更新されないのが残念ですが。)本の内容紹介には〈アラサー、アラフォー女性の不安や迷いに寄り添ってくれる35冊を紹介〉とありますが、実感に基づきながらも俯瞰的な視点を持った文章で、私のような老年に近い男でも、読むと少し心がすっきりするような気がします。
出版社:読書人/発行
作家・比較文学者の小谷野敦が、ウェブ上の通販サイトAmazonのカスタマーレビューに、2012年3月から2022年12月にかけて投稿した文章(現在は削除されています)を収録した大著。本や映画など約3000点の作品への評価は、文壇への忖度なし。歯に衣着せぬ断定的な口調で書かれているため、好き嫌いは分かれるかも知れませんが、著者の博識さと批評に対する熱量に圧倒されます。前著は『小谷野敦のカスタマーレビュー2002-2012』です。
出版社:技術評論社/発行
著著は、書名と同タイトルの有名な書評ブログを運営している方で、この本はおすすめ本の紹介にとどまらず、なぜ読書するのか、どうやって自分の運命の一冊に出会えるか、その探し方や味わい方について、様々な角度から考察しています。「本屋は出会い系、図書館は見合い系」という章があり、図書館の使い方についても詳しく取り上げているのが図書館員としては嬉しかったです。
出版社:翔泳社/発行
書店でこの本を見かけたとき、技術書の読み方を書いた本なんて珍しいな、と思いました。この本では、主にITに関する技術書の選び方や読み方、記録の仕方、アウトプットについて役立つヒントやコツを初心者向けに具体的に提示していて、技術書に限らず読書全般に広く当てはまる、文系の人でも活用しやすい内容だと思います。
出版社:大月書店/発行
海外旅行好きの大学生協職員である著者が、自分の訪れた国に関するおすすめの本を、旅行の体験談も交えて数冊ずつ、小説のほかエッセー、ノンフィクションも紹介しています。欧米だけでなくアジアや中東など翻訳本が少ない地域の本も含まれているのが新鮮で、まさに「世界一周読書旅行」。巻末には翻訳家・作家の金原瑞人との対談があり、海外文学を読む楽しさについて語り合っています。