WebOPACの図書館おすすめには、毎月の特設コーナーの図書、毎月広報そでがうらに掲載しているおすすめ図書、主要文学賞の受賞作、子ども向けの各種図書リストに掲載された図書などを、リストにして掲載しています。
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図書館員がテーマを決めておすすめの図書を紹介します。下記のテーマタイトルのリンクをクリックすると、該当のテーマに移動します。
過去の図書館員のおすすめ図書
出版社:新星出版社
皆さんは「肉じゃが」が好きですか?肉じゃがは日本の家庭料理の代表のひとつですが、実は登場して60年ほどしか経っていません。この本は、生活史研究家の著者が、多数の文献を調べて解き明かした肉じゃがの歴史を通して、日本の食の歩みや家庭環境の変化、世界の食文化の歴史までを紹介しています。また、彩り豊かな写真とともに掲載されている著名な料理人のレシピは、思わず作ってみたくなるものばかりで、料理本としても楽しめる一冊です。食欲の秋の始まりに、肉じゃがを目と舌で楽しんでみてはいかがでしょうか。
出版社:房州日日新聞社
房州弁は、千葉県南部で日常的に使われている言葉です。「おっぺす(押し圧する)」や「うんてえ(重たい)」などは比較的よく知られた房州弁です。この本では、房州弁の用語や使い方を解説しています。
館山市の新聞社が発行している地方紙「房日新聞」の連載記事をまとめたもののため、辞書というよりは気軽な読み物として、日常で見聞きする言葉が載っていないか探してみるなど、楽しみながら読める本です。また、若い方や他県から転入してきた方には新鮮に感じられ、世代間交流などの話題作りにも役立つ本です。
出版社:宝島社
ワタルが働く東京の小さな喫茶店には、決まって木曜日に来て、同じ席でココアを頼み、エアメールを書く女性がいました。
とある木曜日、女性は手紙を書かずにうつむき、涙をこぼしました。ワタルはいつもの席が空いたので、急いで用意し、「好きな場所にいれば元気になる」と励まします。
そんな表題作から始まる、日本とシドニーが舞台の12篇の短編集です。前の話にちょっと出てくる人が、次の話の語り手になり、12の物語が全てつながります。全篇思いやりに満ち、心が温まるお話です。
出版社:福音館書店
ドドさんの家の壁の隙間に住んでいるねずみの一家に「やかましやのヤカちゃん」と呼ばれる子ねずみがいました。人間に知られないよう静かに暮らさなければいけないのに、いつも大声を出してお母さんに怒られています。でもある晩、ヤカちゃんの大声がドドさんの家のピンチを救い、ヤカちゃんはドドさんの家の「番犬」ならぬ「番ねずみ」として歓迎されるようになりました。繰り返し大声を出す場面は、視覚的にも楽しく読める工夫があり、低学年のお子さんは自分で読め、読んであげれば4歳くらいから楽しめるお話です。
出版社:偕成社
夕方、猫が近所の家々を覗きながら散歩をしています。漂ってくる美味しそうな匂いの正体は、焼きサンマ!ページをめくるごとにカレーライスやオムライスに手作りコロッケ、お寿司と、いろいろな家庭の夕飯が見開きいっぱいに、とても美味しそうに描かれています。
このおうちはお父さんが作っている、このおうちは何かお祝いしているなど、さまざまな食卓の様子や家族の姿を見ることができ、日々の暮らしの豊かさと幸福感を感じる、毎日の「きょうのごはん」が楽しみになる絵本です。4歳くらいから楽しめます。
出版社:学研プラス
「関東大震災」の発生日である9月1日は「防災の日」と定められています。
この本は、子どもが扱える身近な材料と道具でできる、災害時に役立つ工作を紹介しています。水や電気、ガスが使えない時に便利なものや、避難所での生活で役立つものが分けて紹介されていて、いざという時に役立つ知識とアイデアが盛りだくさんです。実際に
作って覚えておくと、災害への備えにもなります。
日頃から親子で「防災」について考えてみませんか?
出版社:講談社
42年ぶりの続編!
1981年に出版された「窓ぎわのトットちゃん」は黒柳徹子の自伝的物語。総発行部数は国内で800万部、世界で2500万部超え、ギネス世界記録に認定されている昭和の大ベストセラーです。続編は、トットちゃんが疎開してから芸能界で活躍するまでが描かれています。
出版社:講談社
17年ぶりの刊行!
1994年9月刊行の「姑獲鳥の夏」は京極夏彦の衝撃のデビュー作。1950年代の戦後日本を主な舞台とした「京極堂」こと中禅寺秋彦が「憑き物落とし」として解決する推理小説です。「百鬼夜行シリーズ」または「京極堂シリーズ」と呼ばれています。2006年9月刊行の「邪魅の雫」以降、2023年9月刊行の「鵼の碑」まで17年刊行がありませんでした。ちなみに分厚いことで有名なこのシリーズ、「鵼の碑」の単行本は厚さ6.6cm、重さ1.2kgあります。
出版社:講談社
14年ぶりの新刊!
2006年10月刊行の1巻から、2011年6月刊行の9巻(完結編)まで刊行された近未来SF・ディストピア小説です。2012年11月には、物語のその後を描いた外伝『NO.6 beyond』が刊行されました。アニメ化もされ、シリーズ10巻の累計発行部数は150万部の人気でした。全10巻で完結とされていましたが、2025年5月に「NO.6再会#1」が刊行、14年ぶりの再開が発表されました。
出版社:講談社
13年ぶりの刊行!
1994年7刊行の「ロシア紅茶の謎」から始まる国名シリーズは、犯罪臨床学者・火村英生とミステリ作家・有栖川有栖の絶妙コンビが挑むミステリ。8冊目の2005年3月刊行の「モロッコ水晶の謎」以降、2018年9月刊行の「インド倶楽部の謎」まで13年刊行がありませんでした。その後、2019年9月に「カナダ金貨の謎」、2024年8 月に「日本扇の謎」が出版されています。
出版社:KADOKAWA
13年ぶりの新刊!
「ザ・ゾンビーズ・シリーズ」は、都内のオチコボレ男子高校を舞台に、型破りな男子高生である南方たちが窮屈な世界に風穴を開ける、熱く爽快な青春小説。2005年には岡田准一と堤真一のW主演で映画化もされました。2001年10月刊行の第1弾「レヴォリューションNo.3」から始まったシリーズは、2011年2月刊行の第4弾「レヴォリューションNo.0」以降、13年刊行がありませんでしたが、2024年12月に「友が、消えた」が刊行されました。
出版社:新潮社
12年ぶりの刊行!
1992年6月刊行の「月の影 影の海」上下巻から始まった中国風の異世界を舞台にしたファンタジー小説、十二国記シリーズは、2001年9月刊行の短編集 「華胥の幽夢」以降、2013年7月刊行の「丕緒の鳥」まで12年刊行がありませんでした。その後、2019年10月には「銀の墟 玄の月」全4巻も出版されています。
出版社:福音館書店/発行
様々な模様の「まんまる」が、色々な動物に姿を変えます。その動物の中にヘビが登場します。また、布を使ったぬくもりあふれる動物たちがとても癒されます。クイズとしても楽しめます。読んであげれば0歳くらいから。
出版社:フレーベル館/発行
大のなかよしのへびくんととかげちゃんがでてくるおはなしです。登場する動物たちに愛嬌があり動きや言葉の掛け合いがとても楽しい絵本です。のびやかなイラストも魅力的です。読んであげれば3歳くらいから。
出版社:福音館書店/発行
道端などで突然へびと出会ってしまったら、多くの人はドキッとするかもしれません。この絵本は女の子が初めてヘビと出会う絵本ですが、ヘビを調査している人にヘビについて色々と教えてもらいます。ヘビの特性がよくわかり、読むと少しだけドキドキするかもしれません。読んであげれば5歳くらいから。
出版社:文化出版局/発行
「すてきな三にんぐみ」の作者トミー・ウンゲラーさんの絵本で、気の優しい人気者のへびクリクターとその飼い主ボドさんとの穏やかな生活をユーモアいっぱいに温かく描いています。読んであげれば5歳くらいから。
出版社:福音館書店/発行
主人公のゆうたに身に覚えのない三枚のはがきが届くのですが、実ははがきの送り主には共通点があって…。ちょっと不思議で面白い幼年童話です。自分で読むなら小学校低学年から。
出版社:袖ケ浦市立図書館/発行
ドキドキハラハラ、トショロのはじめての冒険が楽しめる絵本です。この絵本が誕生した背景には、2020年の新型コロナウイルス感染拡大防止による臨時休館があります。
出版社:童心社/発行
「よいしょ よいしょ」とひもをひっぱると、いろんなものがつながって出てくる紙芝居です。結末は何パターンか選べて、自分だけのラスト場面が作れる白紙の場面がついていたので、トショロが出てくるパターンを作ってみました!
出版社:集英社/発行
ヒマラヤ山系のささやき、東南アジアからインドのカオス、東アフリカの鼓動・・・。47ヵ国、2年にわたる旅を、絶妙な距離感をともなった清新な方法で描いた本です。
出版社:文藝春秋社/発行
暗闇のなか、氷床を歩き続け3ヵ月ぶりに太陽を見た時、人は何を思うのか。太陽が昇らない冬の北極を、一頭の犬とともに命懸けで体感した探検家が綴ったノンフィクションです。
出版社:KADOKAWA/発行
40歳目前、文芸誌の副編集長をしているわたしは、人生の不調が重なったとき、山歩きと出逢った。いくつもの偶然の巡り合いを経て、心は次第にほどけていく・・・。
出版社:光文社/発行(光文社新書)
大学で生物学を教える研究者(兼理系小説家)が手当たり次第に食べ物にまつわる実験をしてみた報告レポート。コーヒーを遠心分離してみたり、自転車バター製造機を作ってみたり、これぞ「大人の自由研究」という本です。
出版社:柏書房/発行
中世のシチュー、ルネサンスの健康食など、オリエント&ヨーロッパ世界に存在した8つの時代の歴史料理40品を歴史的文献から再現したレシピ本。当時の食文化や偉人の生活に思いを馳せながら料理にチャレンジしてみませんか?
出版社:宝島社/発行
1万2000冊の本が読み放題のブックホテル、泊まれる博物館、泊まれる天文台…。一晩中どっぷり趣味の世界に浸ってみませんか? さまざまな体験が楽しめるユニークなコンセプトのホテル・旅館を紹介するガイド本です。データ:2022年2月現在。
出版社:SBクリエイティブ/発行
「食べられる宝石」琥珀糖、色が変わるパンケーキなど、家庭で気軽に試せて、最終的には食べられる料理や実験を「どうしてそうなるのか」の解説付きで紹介している本。1分でなめらかアイスを作る方法は、1分で冷やし忘れたビールをキンキンに冷やすワザにも応用できます。
出版社:オーム社/発行
アリストテレス、ガリレオ、ニュートンなど、歴史上の科学者が「どのような実験を行い、どのようにして物事を発見したか」を追体験できる本。彼らの行った実験を手に入りやすい材料で再現できる実験方法を紹介します。
出版社:グラフィック社/発行
キラキラ光を反射する水晶や雲母、暗闇でブラックライトを当てると光る蛍光する鉱物。長い時間をかけて地球が作った姿に心奪われます。人工結晶の作り方や紫水晶から黄水晶を作る加熱実験、鉱物を使ったインテリアなどを紹介します。美しい写真とともに鉱物の魅力を知ることができる本です。
出版社:CCCメディアハウス/発行
私たちの身の回りには、想像以上に食べられる雑草が存在しています。わざわざ山奥まで出かけなくても山菜取りのような体験ができたり、プランターで育てなくてもハーブを摘むことができるのです。道端の草の生態、摘み方、食べ方を紹介します。雑草を美味しく食べてみませんか?
出版社:文一総合出版/発行
南方熊楠が研究したことで有名な変形菌。変形菌は、鉱物でも化石でもなく「生きている宝石」です。身近な公園などで探すのに便利な道具や観察方法を、代表的な変形菌130種類を美しいビジュアルとともに紹介します。
出版社:緑書房/発行
すべての鳥は恐竜の子孫。なぜそう言えるのでしょう? “現生恐竜”の代表、ニワトリの骨格標本を市販のフライドチキンから作成することで恐竜と鳥の共通点や、進化と骨の基礎知識を学んでみませんか?
出版社:坂本図書/発行
昨年亡くなった世界的な音楽家・坂本龍一は、非常な読書家としても知られていました。この本は、坂本龍一が憧れ、影響を受けた36人について、自らの思考を辿るように語っています。カバーする領域は音楽や芸術にとどまらず思想や経済にも及び、その多様さに驚かされます。同じ年に発売された自伝『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』と合わせて読むと、さらに楽しめるのではないかと思います。
出版社:大和出版/発行
チェコの映画について大学院で研究したというコラムニスト、チェコ好きさんのブログ「チェコ好きの日記」を愛読しています。(最近ブログがあまり更新されないのが残念ですが。)本の内容紹介には〈アラサー、アラフォー女性の不安や迷いに寄り添ってくれる35冊を紹介〉とありますが、実感に基づきながらも俯瞰的な視点を持った文章で、私のような老年に近い男でも、読むと少し心がすっきりするような気がします。
出版社:読書人/発行
作家・比較文学者の小谷野敦が、ウェブ上の通販サイトAmazonのカスタマーレビューに、2012年3月から2022年12月にかけて投稿した文章(現在は削除されています)を収録した大著。本や映画など約3000点の作品への評価は、文壇への忖度なし。歯に衣着せぬ断定的な口調で書かれているため、好き嫌いは分かれるかも知れませんが、著者の博識さと批評に対する熱量に圧倒されます。前著は『小谷野敦のカスタマーレビュー2002-2012』です。
出版社:技術評論社/発行
著著は、書名と同タイトルの有名な書評ブログを運営している方で、この本はおすすめ本の紹介にとどまらず、なぜ読書するのか、どうやって自分の運命の一冊に出会えるか、その探し方や味わい方について、様々な角度から考察しています。「本屋は出会い系、図書館は見合い系」という章があり、図書館の使い方についても詳しく取り上げているのが図書館員としては嬉しかったです。
出版社:翔泳社/発行
書店でこの本を見かけたとき、技術書の読み方を書いた本なんて珍しいな、と思いました。この本では、主にITに関する技術書の選び方や読み方、記録の仕方、アウトプットについて役立つヒントやコツを初心者向けに具体的に提示していて、技術書に限らず読書全般に広く当てはまる、文系の人でも活用しやすい内容だと思います。
出版社:大月書店/発行
海外旅行好きの大学生協職員である著者が、自分の訪れた国に関するおすすめの本を、旅行の体験談も交えて数冊ずつ、小説のほかエッセー、ノンフィクションも紹介しています。欧米だけでなくアジアや中東など翻訳本が少ない地域の本も含まれているのが新鮮で、まさに「世界一周読書旅行」。巻末には翻訳家・作家の金原瑞人との対談があり、海外文学を読む楽しさについて語り合っています。