図書館職員は、本を探す手伝いをしますが、それには『情報』が必要です。
「どんな事を調べたいのか」「どうして調べようと思ったのか」「今まで調べて(実験して)、自分はこういう風に考えるけれど、それは正しいのか」子どもたち自身が考えていることを、いろいろと話してもらえれば、それだけ探している本に近くなります。
図書館職員は、ゆっくり少しずつ確認しながら聞いていきますので、子ども自身で話すようにして下さい。
しかし、探している内容が必ず本に載っているとは限りませんので、その点はご承知おきください。(特に新しい事例・ニュースについて) また、図書館の本は早い者勝ちです。来館の時期が遅いと、借りたい資料が全て貸出中の場合がありますので、ご注意下さい。
全ての図書館・図書室でお受けしていますが、職員の人数や蔵書数により、即日にはお応えできない場合もあります。
(注釈)中央図書館には、小中学生用の「調べ学習」専用席があります。
15冊まで、2週間。(予約が入っていなければ、さらに2週間延長可能・1回限り)
より良い「調べ学習」を行うためには、多くの場面で保護者の関わりが必要になります。
夏休みになると、多くの子どもたちが「調べ学習」に取り組みます。そして、図書館に本や情報を求めて来館します。
テーマが決まっていない子。テーマは決めたけど、どう調べたらいいか分からない子。ある程度進み、自分なりの疑問や考察を持ち、目的をもって資料を探しに来る子。その時々で、子どもは様々な状況にいます。
図書館職員は、それぞれの問い合わせに対し、適切な資料や情報を提供できるように心がけていますが、場合によっては、子どもの抱えているテーマが年齢にしては難しかったり、子ども自身が何をどう調べていいか分からないでいるために、資料提供までたどりつかないこともあります。
また、学年の低い子どもほど、思いつきでテーマを決めがちですが、テーマによっては、子ども向けの資料どころか大人向け資料も殆どない場合があります。
せっかく図書館に来ても、一冊の本も借りられないのでは、子どもは学習意欲を失いかねません。
そうならないために、まずは子どもと「調べ学習」について話をして下さい。「どんな事を調べたいと思っているのか」「どうして、それを調べたいと思ったのか」「どんな風に調べようと思っているのか」などなど。
子どもは会話の中で、疑問を持ったり、考えをまとめたりしますので、保護者の方がうまく誘導して、調べ学習を進めてあげて下さい。
そして、子どもが話す内容によっては、保護者の判断で、テーマや調べ方の変更などをアドバイスしてあげて下さい。
図書館では問い合わせを受けた時、どの本に子どもが求める記述があるか分からないので、大人向け資料も含めて提供します。
大人向け資料は難しく、子ども自身で読み解くことは殆どできません。その様な本は、保護者がまず読んでから分かりやすく説明するなど、子どもが理解できるよう、求めた記述に出会えるように手助けして下さい。
しかし、「調べ学習」は保護者の手を必要とはしますが、主役は子どもたちです。保護者の方は、子どもが困った時、悩んだ時、すぐにそっと手を差し伸べて上げられるよう、いつでも「調べ学習」に関わって、見守ってあげて下さい。
過去の受賞作品は、「公益社団法人 図書館振興財団」のホームページ「図書館を使った調べる学習コンクール」のページから開催年別・地域別などで検索できます。各カテゴリでフリーワードから、「袖ケ浦市」で絞り込むと早いです。